8月上旬、国際航空運送協会(IATA)は2020年の実績数値を含む、世界航空輸送統計1 を発表しました。
IATAの調査によると、2020年は航空業界史上最も厳しかった年の1つとされ、2020年4月には世界の民間航空輸送機の66%が運航停止という最悪の事態に直面していました。
それにも拘らず、航空業界は素晴らしい回復力と革新性を示しました。実際、2020年の航空輸送では貨物部門が好調でした。ワクチン、個人用防護具(PPE)、医療物資など重要な貨物の移動を確保し続けるよう市場が適応したためです。
今日に至っても、航空貨物業界は活況を呈しており、今後のさらなる成長が見込まれています。
例えば、IATAが発表した最新の航空貨物市場分析 - 2021年6月2 によると、業界全体の輸送距離1キロあたりの貨物重量(輸送トンキロ)は2019年同月比で9.9%増となっており、この月も航空貨物の業績が好調だったことが示されています。
さらにIATAの専門家は、航空貨物量が今後数カ月でさらに増え始める兆しがあると考えています。これは、在庫回転率の高さと商品の底固い需要、そしてコンテナ輸送と比較して、より手頃な運賃の航空貨物があるためです。
しかし、こうした明るい見通しにも拘らず、貨物をA地点からB地点に移動するという基本的なプロセスがかつてないほど複雑になっていることは否定できません。そして、御社がどれほどの不確実性と対処しているかに関係なく、顧客は輸送のあらゆる段階でより高い透明性を求めています。
適切な技術的ツールをもたないフォワーダーは必要な情報を得るために多くの電話とEメールで航空会社に問い合わせたり、航空会社のウェブサイト閲覧に多大な時間を費やさなければならず、その結果、フォワーダーと航空会社の両社にとって面倒でミスが起こりやすい作業となります。
そこで非常に重要な役割を果たすのがテクノロジーです。テクノロジーの使用により、確実にプロセス全体をより効率的に機能させることができます。
1つの例としては、リアルタイムで電子ブッキングの直接交換ができる直接電子ブッキング機能があります。これは非常に簡単なプロセスですが、さまざまな理由からフレイト・フォワーダーにとって大変強力なツールとなります。例えば、CargoWiseの電子ブッキングを使用すると、顧客は以下のことを迅速かつ簡単に行うことができます。
- リアルタイムで最新の航空会社のスケジュール、輸送経路、利用可能な貨物スペース、関連する電子ブッキングの料金オプションの情報を取得。そして希望のオプションを選択すると、即時に航空会社から確認が得られます。
- ミスを最小限に抑え、効率を向上。確定済みのフライト詳細やコストに関する情報など、すべてが貨物のコンソリレコードに直接反映されます。
- 各輸送経路区間のブッキングの最新情報やイベントのステータスを表示。これにより航空貨物の輸送をより効率的に計画し管理することができます。
- 各区間の電子ブッキングステータスにより、コンソリを簡単に検索。更新事項や、保留中または必要な作業を簡単に追跡することができます。
- 設定可能なワークフロー・ツールを使用。このツールにより顧客への更新通知を自動化したり、自動通知で未確定のブッキング、例外、キャンセルに関する情報を受信できるため、ユーザーは追加入力をする必要がありません。
過去1年から1年半にかけて、航空貨物業界は大混乱し、激しい変動を経験しました。
それにも拘らず、航空貨物業界全体で目を見張るような回復力と革新性が示されました。エキサイティングな新しい技術を採用して受け入れる姿勢を見せる同業界は、立ちはだかる課題が何であれ、今後も常に回復・成長し続けることは間違いありません。
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1IATA世界航空輸送統計、2021年8月IATA(国際航空運送協会)発表
2航空貨物市場分析、2021年6月IATA(国際航空運送協会)発表