Scarbrough Transportation社がCargoWiseの提携パートナーである3Gtms社のクラウド型輸配送管理システムを使用してCargoWiseプラットフォームの拡張を行う決断したのには、国内業務の拡大と多様化、顧客のためのより多くの陸上貨物の管理、そしてより広範囲かつ現場での顧客サービスの提供以外にも多くの理由があった。
Scarbroughグループ(Scarbrough)は米国に本社を置き、国内外において包括的なサプライチェーンサービスを提供している。Scarbrough社はサプライチェーンに特化した企業5社で構成されており、通関、グローバル輸送、国内通関、アセット型のトラック輸送、倉庫業務全般および流通サービス、コンプライアンスに関するコンサルティング業務、大型機器およびプロジェクト貨物の移動を行っている。
Scarbrough社は2017年以降、全業務の主要オペレーティング・プラットフォームとして物流実行プラットフォーム「CargoWise」を使用している。Scarbroughグループの社長兼最高執行責任者であるAdam Hill氏は、CargoWiseの導入以来かなりの利点があったと述べている。
「CargoWiseは社内のデータフローを合理化し、通常手動で行われるプロセスを自動化してエラーを削減してくれる。これにより、当社チームとカスタマーサービス担当者は、手間のかかる作業に費やす時間を最小限に抑え、実際に顧客と会話する時間を増やすことができる」。
Scarbrough社のトラック仲介会社であり北米に拠点を置くScarbrough Transportation社も同様に、テクノロジーの進歩による利点を享受している。Scarbrough社はこれまで様々な国内の輸配送管理システムを使用してきた経験があったが、国内業務の加速、拡大、多様化を図りながら、CargoWiseと現在の業務プロセスを容易に統合できる高度なソリューションを模索していた。この点を考慮した結果、Scarbrough Transportation社は3Gtmsを導入した。
「このソリューションに決めた最大の理由は、スピードだった。当社スタッフが特定の月に実行できるファイルの数は所詮限られている。CargoWiseと3Gtmsの両方を使用してさらなる効率化を図ることで、スタッフは顧客との会話や問題への対応、新しいアイデアや解決策を引き出すのにより多くの時間を割くことができるようになる」。
「海外チームと国内チームの間では、貨物が最終的に配送されるまでの間、書類をハンドオフ(手渡し)するという考え方が未だ残っている。しかし、3Gtmsを使用することでその必要性はなくなる。その結果、Eメールでのやり取りや手動によるデータの再入力が減り、データの精度や追跡率が向上するため、3Gtmsがもたらす効率性は多大である」。
「3Gtmsのお蔭で、追跡方法またはFTLやLTLに関わらず、様々なタイプの顧客の獲得を目指すことができる。3Gtmsの使用で入札や落札の成功の機会を最大化させることができ、それをCargoWiseが持つ自動化と効率性がサポートしていることで、当社の業務は大幅に改善している」とHill氏は述べている。
Scarbrough社を差別化するのは、顧客とその顧客のニーズを真に大切にしていることであるとHill氏は説明する。顧客により良いサービスを提供するために適切なテクノロジーに投資するという決断は、極めて重大な成功要因であった。昨年起きたパンデミック禍においてはなおさらだ。
「この間の顧客からの反応は非常に好意的なものであった。私にとってこれが当社のチームがいかに効果的であること、また当社のビジネスと顧客をサポートするために適切なテクノロジーが備わっていることを証明している」。
テクノロジーとデジタルトランスフォーメーションに関して言えば、Scarbrough社は常に先進的な考えを持っている。COVID-19のパンデミックが起きた際は迅速に方向転換することができ、業務や顧客への影響を最小限に抑えることができた。
「既にCargoWiseを導入していたため、パンデミック時においても社員全員が自宅からペーパーレス環境で円滑に業務を行うことができている。これは我われが以前から取り組んできたことだったが、COVID-19が確実にそれを加速させた」。