不確実性がますますニューノーマル(新常態)となってきており、可能な限りリスクを回避することが極めて重要となってきています。サプライチェーンのどの過程に携わっているかに拘わらず、この事実を否定する企業はまずないでしょう。

このことは、新規顧客と取引を始める際にも当てはまります。財務履歴が芳しくなく、期日までに請求書を支払った実績のない信頼性に劣る企業の場合は特にそうです。

当然のこととお考えですか? 恐らくそうでしょう。ですが、顧客の経営状態を評価する際に正確なデータにアクセスすることは必ずしも容易ではありません。

よくあるリファレンスチェックを例にとってみましょう。この評価プロセスはたいていの場合、過度に手作業で時間を要するにも拘らず、顧客の経営状態について信頼できる真の全体像が十分に得られることはめったにありません。少なくとも、顧客の現在のリスクプロファイルを考慮した支払条件を設けるには不十分です。

アクセスできる情報に一貫性が欠けていると、クレジット履歴が不適切な顧客に対し、不用意にも高額の与信限度額や過度に有利な条件を提供してしまうことになりかねません。その一方で、信用能力で勝っていても、与信限度額がより低く設定され、支払条件が劣位の顧客もいるかもしれません。

言うまでもなく、普通、顧客にはできる限り高額の与信枠を提供したいと考えるものです。(さもなければ、他社がそうするはずです。) ですが、どの程度与信する余裕があり、どうやったら確信をもって、十分な情報を得た上で正しい与信判断ができるのでしょうか?

もちろん、御社がリスクにさらされる可能性は、新規の顧客だけでなく、現在取引中の既存の顧客にも伴います。御社が取引をする、何千とまではいかないまでも、何百もの世界中の顧客やパートナーの財務実績を、どうしたら迅速かつコスト効率よく、常に把握することができるのでしょうか?

経営状態が最良のときでさえも、企業の財務状況は一瞬にして変化する可能性があります。そして一番避けたいのが、滞納、さらに悪い場合は不払いになるリスクです。

信用調査のベストプラクティス

illion社は、オーストラリアおよびニュージーランドで名を馳せる大手信用リスクサービスプロバイダーです。同社との提携で開発されたCargoWiseのクレジットレポート機能を使用すれば、ユーザーはオーストラリアおよびニュージーランドをはじめ数多くの国々で事業を行う200万以上の商業団体のデータに直接アクセスすることができ、十分な情報を得た上で与信判断を下すことができます。

illion社のデータ駆動型レポートには以下が含まれます。

総合レポートは、基本的な照合情報から取締役会や企業の株式所有構造の詳細、企業の経営状態の全容、財務の安定性、支払予測、決済情報に至るまで、十分に情報を得た上で与信判断を下すのに必要なすべての情報を含んでいます。

倒産リスクレポートは、市場最高の予測スコア機能を備えており、企業が向こう12カ月以内に深刻な財政難または破綻を経験する可能性を予測することができます。この機能を使用することで、企業の長期的な存続可能性がよくわかり、大局的見地から同業他社と比較できるため、与信期間の延長を考慮する際にはより詳しい情報に基づいた判断を下すことができます。また、倒産リスクレポートには基本的な識別データ、取締役会や企業の株式所有構造、企業にとって不利となる情報などその他の不可欠な企業情報や基本的な財務情報が含まれています。

支払遅延リスクレポートは、期限内に支払われる公算を予測する市場最高の支払滞納予測スコア機能と、業界全体と比較したスコアを提供します。また、同レポートには基本的な識別データ、取締役会や企業の株式所有構造、企業にとって不利となる情報などその他の不可欠な企業情報や基本的な財務情報が含まれています。

商務局調査レポートは、オーストラリア証券投資委員会(Australian Securities and Investment Commission, ASIC)のデータへのリアルタイムでのアクセスを提供し、当該の企業法人が実存するかどうか、またその企業形態について確認できます。また、所有権、株主、役員についての情報、および過去現在に発生した企業に不利となる出来事に関する情報も含まれています。

顧客の与信管理およびモニタリング

過去1年半のCOVID-19パンデミックによる影響が今後も当分続くであろうことを考えると、これまで最も低リスクだった顧客でさえも、現在は支払期限超過のリスクが高まっている可能性があります。逆に、顧客企業の業績が好調であるようなら、一度挨拶の電話をかけてはいかがでしょうか。そしてこうした顧客の与信額を引き上げることができれば、ビジネスにプラスとなるはずです。

CargoWiseのクレジットレポート機能は既存の顧客の経営状態をモニタリングし、常に把握するのに役立ちます。illion社の商務局を介して顧客の最近のクレジットイベント(信用事由)情報にアクセスできるため、役員の交代、株式所有状況、または株式保有のほかに、経営状態の最新情報についても知ることができます。

加えて、御社のチームはCargoWiseの設定可能なワークフローツールを使用してクレジットイベントに関する自動通知を受信できるため、御社のキャッシュフローに影響が出始める前に高リスクの顧客を識別することができます。また同時に、経営状態が良好な企業を特定できるため、こうした企業に挨拶の電話をかけ、新規の顧客獲得につなげることができます。

必要時にいつでもデータにアクセス可能

「最良のデータは手元のデータだ」と俗に言われます。今日の経済環境を考えると、最新のクレジットレポートへのアクセスはあらゆるビジネスにとって大きな第一歩となりますが、システム移行はより多くの時間とリソースを必要とし、経費がかさみ、エラーが発生しやすいプロセスが増えることになります。

CargoWiseのクレジットレポートは、御社のオペレーティングシステムから必要時にいつでも直接アクセスできる完全に統合された機能です。効率的かつ計測可能な信用評価プロセスを確立してビジネスの成長を加速し、しかもコストの低減につながります。


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